江差追分 KICW 5074
標記のCDは「江差追分競演 ベスト」。
佐々木基晴、山本ナツ子、吉沢浩、早坂光枝、大塚文雄、原田直之、青坂満、鎌田英一、浜田喜一(初代)、三橋美智也ら10人が揃う豪華版。
いずれも名調子で素晴らしい。中でも佐々木基晴は湯の川(函館)のひとで、江差追分ならオレが一番だと海に向かって鍛えたという自信ののどで会心の作。音源が古いが浜田喜一(初代)も、江差のひとが唄えばこうなるという本家の貫録。

『江差の5月は江戸にもない』と言われたというくらいに、江差はその昔にはニシン漁で繁栄したらしいが、明治を迎えるころにはニシンは激減していたようである。明治元年には、榎本武揚率いる幕府軍残党の戦艦「開陽」が嵐で座礁、沈没したところとして突如歴史の表舞台に登場する。その後は安政6年に開港していた函館が発展していったのに比べて、江差は江戸にも比べられたかっての勢いを取り戻すことはなかった。

江差には、毎年8月9日~11日、豪華な13台のヤマが繰り出す姥神大神宮渡御祭があって、横笛と太鼓が奏でる行き山、帰り山などの祭囃子がいやが上にも雰囲気を盛り上げる。ヤマの正面に乗って太鼓をたたくのが、子供たちにとって憧れの晴舞台。

名物は明治3年創業の老舗、五勝手屋の羊羹か。宮内省が購入したこともあるという名品。私は江差に住んだことはないが、懐かしい味でしばしば購入する。ミニサイズの丸缶タイプは、付属の糸で一口サイズに切って食べるのだがコツがいる。

令和7年10月24日改(平成29年9月24日初出)





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