横須賀の名所−周辺を含めて−
| 若山牧水歌碑 | |
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旅を愛した歌人若山牧水の歌碑である。京浜急行長沢駅から歩いて10分くらいの、国道134号沿いの綺麗に整備されたプロムナードの一角、目の前には美しくおだやかな浦賀水道がいっぱいに開ける場所にある。 しらとりはかなしからずや そらの青 海のあをにも そまずただよふ ※短歌を3行に表記したのは啄木だけだ。牧水はこれでいいのかねぇ、もしかしてチョンボだろ、これ? 牧水の歌集をみると編集の都合で1行または2行で表記されている。 若山牧水大全 (Kindle 版)では以下の表記になっている。 白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 若山牧水年譜(筑摩書房、現代日本文學大系28)によれば、大正四年三月妻の療養のために北下浦長沢に転居、翌年十二月まで住んだとある。 この碑の反対側には妻の短歌が刻まれていて うちけぶり 鋸山も浮び来て 今日 の みちしほ ふくらみ寄する 喜志子 となっている。2行にしたのはいいがこれじゃなぁ。何の意図が? 鋸山(のこぎりやま)は対岸、千葉県の山で碑の左に見える。 ここにいまひとつあとから出来た牧水の歌碑があって、 海越えて 鋸山はかすめども 此処の長浜 浪立ちやまず が刻まれている。ここに来てまともな表記になった。 しかし、長浜は相模湾に面している別の所にあって富士山は見えても、そこからは鋸山を望めない。そもそも、在所のひとは長浜はナガハマとは言わずナハマと言うのだが、牧水は長沢を長浜(ナガハマ)だと思い込んでいたフシがある。 横須賀市のサイトに解説があるのだが、ひとりよがりで焦点が定まっていない。 令和7年9月4日改(平成27年12月4日初出) |
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